2014年3月8日土曜日

リーガルの紳士靴修理。

皆様こんばんは!
今日は思ったより気候もよく、過ごしやすかったのではないでしょうか?
当店なぜか今日は、紳士靴祭りでした(笑)。
女性のお客様がいらっしゃっても、持ってきてくださる靴は紳士靴。
不思議なくらい、婦人靴の少ない日でしたよ。

さて、そんな中から一足。

こちら。
リーガル、黒のストレートチップ。
靴底は全面ラバーの、グッドイヤーウエルテッド製法。
正直、これ以上間違いようが無いくらいの、紳士靴の定番。
1足無くてはならない靴かと思います。

黒のストレートチップ、写真のようなデザインですね。
こちらの靴は、冠婚葬祭これ一足で間違いありません。
もちろん、スーツに合わせても全く、問題ない鉄板の一足です。

さて、で、今回はと言うと。

これ、靴底をカカト側から見たところなのですが、写真中央あたりが波打っているのが、お分かりになるでしょうか?

・・・おわかりいただけただろうか?画面中央の靴底が、波打っているのである。
それではもう一度・・・・

・・・・・もう一度はいらないですね(笑)。
単純に長く履いて、体重のかかる中央部分が薄くなっています。
つま先もこんな感じで、丸く減ってしまっています。

カカトはこういった感じ。

今回はこのあたり、まとめて直していきます。
まず、靴中央の薄くなっている部分や、つま先、側面の薄くなってしまっている部分にゴムを接着して平らに削りなおします。
そうすると、こんな感じ。
元々がベージュのゴムで、黒のゴムで補強してあります。
つま先と、両サイド、中央部分が今回補強した部分です。

つま先部分と、横面はこんな感じ。
同じくベージュの部分が元のゴムで、減って薄くなっている部分を黒のゴムで足してあります。
この段階で、出来る限り靴底全体を同じ厚みに仕上げていきます。

リーガルのカカトは、2センチくらいのブロックタイプが付いていることが多いです。
ですので、磨り減っている部分全部外してしまい、新しいゴムのカカトを接着します。
前側は、ゴムを足して平らになった上から、1.8ミリのビブラムハーフラバーソールを接着します。
そして、グラインダーで靴底をぐるっと一周整えていきます。

こんな感じになります。
ベージュのゴム、つま先の黒が厚く見える部分が、ゴムを足したところ。
そして、全面に1.8ミリのゴムが貼ってあります。


そして、ぐるっと直色して仕上げなおすとこういった形。
足した部分も、新たに貼ったソールもほぼわからないかと思います。
丸くなっていたつま先も、新品同様にフラットに戻りました。

カカトはこんな感じ。
グリップ力もあり、丈夫です。
しっかり接着した後、釘でも固定してあるので外れる心配もありません。
これでまた安心して履いていただけるかと思います。

こちらのお修理、20ミリのカカト2362円。
前側、ハーフラバーソール、2079円、今回は補強(アタッチ)する分で525円追加でいただいております。
ですので、合計で、4966円。
5000円以内で、またしっかりと履けるようになっております。
新しく同じ靴を買うより、はるかにリーズナブルかと思います。
お気に入りの靴は直したほうが、環境にもお財布にも優しいですよ!!


ここで少し、ご注目。
一番最初の写真と最後の写真、見比べると、靴の曲がる部分の皺がだいぶ伸びているのがおわかりになりますでしょうか?
これ、一番最後の写真の方はシューズキーパーを入れてあります。
近々に当店でも、シューズキーパーが入荷する予定ですが、どんな簡単なものでも無いよりは良いです。
家に帰ったらスーツをハンガーにかけるように、靴もキーパーを入れてあげると格段に綺麗に保つことが出来ます。
シューズキーパー、是非ご利用ください。
もう、発注してあるので、来週中ごろまでには到着予定です。
入荷次第また、ご紹介いたします!


それでは、皆様のご来店心よりお待ち申し上げております!!