2014年4月13日日曜日

フェラガモのパンプスにハーフラバーソール。滑り止め。

皆様こんにちは!

最近は昼夜の寒暖差が激しい気がするのは私だけでしょうか!?
花粉症も、楽な日と辛い日が激しいような。
楽な日が出てきただけでも良いですけどね(笑)。

私、以前働いていた職場の尊敬する大先輩から、体調管理については事あるごとに言われてきておりました。
当時ももちろん、十分わかったつもりではいましたが、自分の店を始めてみて体が資本と改めて痛感しております。
皆様、体調にはくれぐれもお気をつけください。
体の具合が悪いと気持ちも落ち込んで来ますからね。
そんなことを日々考えております。

さて、きょうはこちら。
フェラガモのエナメルのパンプスですね。
ピンクベージュと言うのでしょうか、春らしくとても綺麗な色です。

こんな感じで底が非常に薄いです。
靴底の中央部分は厚みがあるのですが、周りは薄くしてあるタイプですね。
こうった靴は、つま先が磨り減りやすいので、新品のうちにハーフラバーを貼るお修理がお勧めです。

で、突然ですが。
いきなりですが、おっさんの汚い手ですみません(笑)。
いや、これオープンしてすぐ写真を撮っているので、だいぶ綺麗な方です。

作業自体は、もう数え切れないほど行ってきたお修理なので、正直ほとんど不安はありません。
ですが、間違っても汚れを付けたりしないよう細心の注意を払っていきます。
もちろん、新品に限らず同じことが言えるのですが、やはりそこは『新品のフェラガモ』。
いつも以上の緊張感が走ります(笑)。

幸い当店、手を洗う場所が確保できているので、何度も手を洗っていますが、過去にいた工房では水道が無いところもあったりしたので、今思うと恐ろしい限りです。


で、本題に戻りまして。
ハーフラバーを接着する際は、表面が新品のままのツルツルの状態だと、接着力が弱い為ごく軽くですが、全体を削ります。

 こんな感じですね。
表面のツルツルに仕上げてある部分を削ると、革が露出します。
ここにしっかりと接着剤を刷り込み、ハーフラバーをガッチリと接着します。


仕上がりはこういった感じですね。
横から見ると。

こんな感じ。
当店、ハーフラバーを1ミリと1.8ミリの2種類ご用意しております。
やはり、こういった元々華奢な作りのパンプスには1ミリのソールの方がすっきりと仕上がります。

これで、だいぶ安心して履くことが出来ると思います。
磨耗に関しては、革よりもゴムの方が強いです。
また、滑りづらくもなりますのでお勧めです!!

当然、そのまま履けるように靴は作られているわけなので、特別新品で貼らなくてはならない訳ではないですが扱いが楽になることは間違いないですよ。

もし、新品の靴の底をいきなり削ることに抵抗があるようでしたら、2~3回履いて、底が削れてからお持ちいただくと、気持ち的にも良いかもしれませんね。

革底の良さももちろんあるので、それを楽しんでからでも良いのかもしれません。
そのあたりは、お好みです。

こちらのお修理、1944円、お時間20分程度になります。


・・・そして。
作業が終わると。
可及的速やかにしまいます(笑)。
余計な、汚れがついたり、ほこりがかかるのを防ぐ為です。
どうしても、靴底を削ることが多い仕事になります。
もちろん、写真のようにお客様に箱をお持ちいただければ、そちらで保管いたしますし、そうでなくとも当店、靴箱を常時ご用意しておりますので、お預かりした靴仕上がり次第、靴箱での保管となります。
極力、お客様の大事な靴をきれいな状態でお返ししたいと考えております!!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。