皆様こんにちは!
靴とバッグの修理店doekです。
ちょっと・・・昨日の寒さにやられ、体調が良くない予感がしますが、気のせいだと思って頑張ります!!
さて、本日ご紹介するのはこちらの靴。
まだ比較的新しい靴かと思われます。
カカトもほとんど減っていないのですが・・・。
つま先、特に右足がかなり深めに、削れてしまっています。
で、まずは、傷がそんなに深くない左足から、擦ったような傷を隠していきます。
まずは。
細かい目の紙やすりで表面をやすって、極力平らにしていきます。
ですが、深めの傷があるからと言って、あんまり深追いすると、それはそれで困るので適度に安って平らにします。
こんな感じで、ファーッと色が落ちる程度には、やすって問題ありません。
ちなみに使ったヤスリは800番です。
こちらに関しては、後は乳化性の靴クリームで仕上げれば特別問題なく綺麗に仕上がります。
先ほどのヤスリの段階で、削りすぎるとクリームだけでは毛羽立ちを抑えられなくなるので、注意が必要です。
若干の傷は残りますが、こんな感じです。
傷が残ると言っても正直ぱっと見てわかるような状態ではありません。
もしご自分でチャレンジなさる場合は、軽くやすってクリームで仕上げる、凹凸がまだ気になるようであれば、もう少しまたヤスって仕上げて様子を見る、と言ったのを繰り返すと良いと思います。
左足はとりあえずこれでオーケーです。
次に問題の右足。
右足に関しては先ほどの、ヤスリすぎてはいけない所まで、いってしまった感じです。
むしろそれよりも深いです。
そんな時は・・・
こちら、皮革用の顔料になります。
絵の具に程近い感じです。
ゴム質に固まるので、皮革製品に食いつきもよく、曲がってもある程度耐えられるので、困ったときには使います。
上の写真のように、色を混ぜて調節して、傷のボサボサッとしてしまったところだけ、顔料で固めてしまいます。
色合いは揃うので、違和感は少ないですが、まだ凹凸があります。
その凹凸を、顔料が乾いてから、また紙やすりで整えます。
そうすると・・・・。
こんな感じになります。
やすった分、周りの色が薄くなってしまったので、かえって傷が目立つようになりますが、凹凸はだいぶ減っています。
後は、乳化性の靴クリームで整えていきます。
そうすると。
ちょっと光ってしまいわかりづらいですが、だいぶ違和感が減りました。
後は靴全体を磨きなおしてあげて、つま先とカカトのあたりを、ワックスでしっかり艶を出してあげるとこの通りです。
このくらいの距離から写真とってもわからない感じに仕上がっております。
歩いていたら、まずわからないかと思います。
こちらのお修理、シューケアという事で1620円となります。
お時間は・・・2時間程度はいただくと思います。
この手のお修理は、お時間をゆっくりいただけると、調節に時間が取れるので、長めにいただけるとクオリティがあがるかもしれません。
新しい靴で引っ掛けてしまったりするとショックですよね。
諦めずに、ご相談くださいね!!
何とかなる場合、比較的おおくありますよ!!
皆様のご来店、お待ちしております!!