2014年9月26日金曜日

ビブラム2055 オールソール!

皆様こんばんは。
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!


昼間と夜の寒暖の差がなかなかですね。
そんな時は、紅葉が綺麗になるそうですよ。
今年は、海もいかなかったので、紅葉狩りに繰り出したいななどと、いまから考えております。
やっぱり、四季のある日本は美しいかと思います。

四季といえば、そろそろブーツを履きたい季節ですよね!!
ブーツのお修理もドシドシ承っておりますよ!
皆様のご来店、お待ち申し上げております!!!


さてさて。
ドシドシ承っておりますが、今日ご紹介するのはこちら!!
 ブーツではありません(笑)。
オーツカ製靴の紳士靴ですね~。
良い靴です。
スーツを着るような仕事だったら是非とも履きたい靴です。
いかんせん、どちらかと言うと作業着中心なので、なかなか履く機会がありません(笑)。
で、どうなってしまったかというと。

 レザーソールに穴が開いてしまい、中のコルクが見えております。

そこで、今回は靴底を全て変える、オールソール交換になりました。
縫ってある糸を全て切り、靴底を剥がすと・・・
 こんな感じ。
これ、中のコルクもぼろぼろだったので、全て取ってしまいました。

で、この剥がした部分がなんとなく波打っているのがお分かりになるでしょうか??
これが、いわゆる『沈む』と言われる現象になります。
グッドイヤーウエルテッドなど、中の段差にコルクや、スポンジなどの詰め物をしてある靴は、長く履くと中のコルクがつぶれて、靴の中底が自分の足に合わせて、凹んできます。
そうすることで、買った時まっすぐだった靴の中底が、自分の足に更にフィットしてくるようになる、素晴らしい現象なのです。
中物の無い、マッケイ靴や、ローファー等の場合はなりにくい現象ですね。
これぞ、グッドイヤーの醍醐味と言っても、過言ではないかもしれません。

そして・・・

 再びこんな感じで、みっちりとちょっと盛り上がるくらいにコルクを詰め直します。
そうすることで、また新たなクッションが生まれます。
ですが、あの波打った感じがまっすぐに戻ってしまうほど硬いものを入れるわけではないので、足のフィット感はそのまま残りますよ!!
 で、今回はこのビブラム2055番をつけました。

これ・・・英国製のダイナイトソールによく似ているような・・・というか・・・これ、もしかして・・・パク・・・。
コレイジョウハ、ワタクシノ、クチカラハ、トテモイエマセン・・・。

 は!?
なにか、気づきましたでしょうか!??
気を取り直して、作業を進めます(笑)。
 こちらがぐるっと縫って仕上がったところですね。
レザーソールに比べ、ビブラム2055をはじめとしたラバーソールは、摩耗にも強く、雨の日も安心です。
強いて言えば、革よりもやや思い点、通気性が損なわれる点がデメリットといえるでしょうか。

 で、カカトをつけてしっかりと全てを仕上げるとこんな感じですね。

 ビブラムのラバーソールと言っても、ゴツゴツとしているわけではないので、すっきり、ドレッシーに仕上がります!

二足とも、今回はビブラム2055を装着しました!!

こちらのお修理、1足10800円。
2週間~3週間程度いただきます。

レザーソールの靴も良いですが、やっぱり扱いやすさという点で言うと、ラバーソールかもしれません。
その日の気分で履き替えるのも良いかもしれませんね!!

紳士靴もパチッと綺麗に直しますよ!
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!