2014年10月25日土曜日

ローファーにシャークソール!!

皆様こんにちは!!

西武新宿線井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!
井荻駅南口を出ていただき、右へ。
環八の井荻陸橋をくぐり、環八側道沿いを左へ。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekでございます!!
皆様のご来店、お待ち申し上げております!

当店、配送でのお修理も積極的に受け付けております。
メールかお電話でお気軽にお問い合わせください。
写真を添付して送っていただければ、お見積りも可能です!
配送でのお修理は、こちらをご覧ください!!
http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc


さてさて。
今日はいい天気でしたね。
井荻名物のフリーマーケットも大好評だったようです!
私すっかり忘れていて、こちらで宣伝しそこねてしまいました(苦笑。
フリーマーケットは今日だけのようですが、明日も天気は上々のようなので、皆様のご来店お待ちしておりますよ!!


さて。
今日ご紹介するのはこちら!
 いわゆるスリッポンタイプのローファーになります。
形としては、コブラヴァンプに近い形ですが、この写真だとわかりづらいですが、カカトの所がトゲトゲしております。

で、こちらがどうなってしまったかというと・・・
 靴底に穴が、カカトも結構すり減ってしまっております。

で、今回はガラリと雰囲気を替えて、シャークソールを取り付けられないかと、ブログをご覧になってお問い合わせいただきました。
もちろん、出来ますよ!!

ということで、早速靴底を剥がしていきます。
 こんな感じで、ベリベリっと。
写真よく見ていただくとわかるかと思うのですが、親指が当たる辺り、中底にも穴が開いてしまっております。
そんな時は・・・
 こんな感じで、中敷きを剥がしてから、中底を補強します。
0.8ミリ程度の中底なので、極端にサイズが小さくなるような事は無いかと思います。



 周りのギザギザしているのは、新たに巻いたウェルトになります。
押し縁なんて言ったりもします。
実はこちらの靴、恐らく何度か修理をされております。
靴底に近い位置が破れてしまい縫ってあったり、履き口の辺りも革が足してありました。
きっと、お客様のお気に入りで、直しながらずっと履いているんだなと思うと、頑張らなくてはと、気が引き締まる思いがします!!

で、この下に3ミリ程度のミッドソールをしっかりと接着します。
 この写真、なんのことかわからないですね(笑)。
とりあえず、3ミリのゴムを貼った所です。
横から見ると、こんな感じ。
トゲトゲしております。

 で、ミッドソールを縫って、カカトの辺りを釘で固定したのがこちら。
これ、『マッケイ縫い』になります。

 靴の中にも縫い目が入りました。
靴の中から、ダイレクトに靴底を縫い合わせる製法になります。
イタリアの靴などに多い製法ですね。
グッドイヤーウェルトに比べると、靴底のコバがスッキリ仕上げることができるので、全体的にシュッとした仕上がりなります。
マッケイ製法だと、オールソール交換が出来ないなんて、都市伝説もありますが、そんなことありませんよ!
しっかりお直し出来ます。

 で、踵の部分は少し厚みを出したいので、こんな感じに1センチのゴムを詰みました。

 で、満を持して、シャークソールの登場です!!
こいつを、がっちりしっかリと、接着いたします。

 で、周りを、グイーン!!と削りこむと…


 こんな感じで出来上がりました!!

 かかと部分には、『Vibram』のロゴが!!
シャークソールも、ビブラム社の製品をご用意しております!!

 横から見るとこんな感じ!!
カカトのトゲトゲ具合も相まって、かなり格好良いと思いませんか!??
攻め攻めな感じです(笑)。

シャークソール、見た目のインパクトはもちろんなのですが、特徴の一つに返りの良さというのがございます。
『返り』とは何かというと、靴が曲がった時の曲がり具合の事を言います。

・・・説明がヘタですみません、要するに・・・
上の写真のように、履いた時に靴底含めて靴が、グッと曲がりやすいということですね。
これ、結構履きやすさに、つながってきます。
極端なことをいえば、木で出来ている下駄や、時々流行がやってくる厚底の靴は、まったく返りが無い、ちょっと変わった靴になります。
下駄の場合鼻緒で足を止めるので、かかと部分がフリーなので良いのですが、厚底ブーツでサイズが合っていないと、パカパカかかとが抜けて、すごく履きづらい印象になることがあります。

で、しかも今回はローファーということで紐で調整が出来ません。
例えば、このブーツをごつくしたいので、厚底にして欲しいというご要望でしたら、積極的にはお受け出来ないお修理でした。
ですが、シャークソールに関しては、全体の厚みの割に、谷になった部分が深いため、すごく曲がりやすいのです。
そういう意味でも、デザイン、機能ともグッドチョイスだったかと思います!!

これで、また長く履いてもらえると思います!!
ローファーにシャークソールは初めてつけたのですが、新鮮で良い感じです!
自分の靴にもやってみたくなる雰囲気ですね。

こちらのお修理、12960円。
お時間最短、10日程度いただきます。

ちなみに、ミッドソールを縫う必要のない作りの場合は、10800円となります。
その辺りも含めて、直接拝見させていただければ、ご説明いたします!!

それでは、みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております!!