2014年10月6日月曜日

WESCO、ウエスコ、ロングブーツのシャフトカット!!

皆様こんばんは!!

西武新宿線井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!
台風、案の定関東地方にも直撃したようですね。
幸い当店付近は、本当一瞬、突風が吹いたものの後は雨で済んだようです。
当店の客足にだけ、深い傷跡を残して去って行きました(笑)。


さてさてさて。
台風にも負けずに、今日も頑張っておりますよ!!
今日ご紹介するのはこちら!!
 WESCO(ウエスコ)のジョブマスターのロングブーツ!!!
しかも、赤!!!
すごいです、すごくないですかこれ!!
もちろん、ウエスコといえば、もう言わずと知れたワークブーツ界の横綱といっても過言ではありません。
ホワイツと双璧でしょうか!?
もう、正直このブーツをお修理したいとご連絡いただいた時点で、私テンション上がっております。
しかも、オーダーですこれ!!
素晴らしい!!


はい!!で、この素晴らしいブーツの修理内容はというと・・・
オーダーして作ったものの、革が固く、靴擦れがして履けないとのこと。
ということは、もしかして・・・

 そうです!このWESCOのロゴもろとも、ブーツを短くカットして欲しいというご依頼でした。

正直な所、迷いました、このご依頼。
もちろん、物理的には不可能ではありません。
ですが、ウエスコオーダー・・・頭のなかに、普段はよぎらないお値段の事まで、よぎってしまったりいたします(苦笑。
ですが、お客様ともお話させていただいた所、オーダーしたものの履けなく、このままでは履かず仕舞いになってしまうかもしれないとの事。

それは、悲しい限りですよね。
で、何とかならないかと、頼っていただいたわけで。
やはり、やらないわけにはいきません!!

そいうことで、そうと決まれば作業に入ります。

 まずこんな感じで後ろのベルトを外していきます。
この部分は短くした後も使うので慎重に、傷つけないように解きます。

そして・・・
・・・
・・・
・・・
・・・ チョキ。

いやいやいや、この一刀を入れるのに、まー、悩みます。
いや、切るんですから、当然切らなきゃいけないんです。
ですが、縫い目はほどいても、縫い直すことが出来ます。
こんな極上の革切ってしまったら、当たり前ですが、もうくっつかないんです。
お分かりになりますでしょうか、この緊張感。

作業の流れは概ねイメージ出来ているので、出来ないということはないのですが、それでも緊張いたします。

で、もうハサミを入れてしまえば、あとは迷わずに一気にいきます。


 ありゃぁぁ・・・。
見事に、スパッと切ることが出来ました。
大山倍達のビール瓶だって、ここまでスパッとは切れません。

そして、切り口に元々、履き口についていた革を移植します。

 極力ミシン目をはずさないよう、一目一目慎重に縫っていきます。

で、履き口の処理をすると、こんな感じ。
もともと、ロングの上の方は履き口が広くなっているので、長さが余っているのがよくわかりますね。
そして、余った部分をカットして、一番上の紐をかけるフックを、ハトメに交換してあげます。

もちろん、後ろのベルト部分は履く時に引っ張ることが出来るように、ループを作成し直します。

いかがでしょうか??まるで元々、こういうブーツだったかの様に短くなりました(言い過ぎ?)!!

これで、お客様が履けるようになれば、万々歳でございます。
久しぶりに手に汗握る修理をおこないました(笑)。

もちろん、お客様にはカットした、シャフトの部分も合わせてお返ししております。

こちらのお修理7560円
期間は10日間程度いただきます。

実はこちらのお客様、当ブログをご覧になり、わざわざ横須賀からお越し頂きました。
本当に嬉しい限りです。
遠方のお客様、もちろん配送でのお修理も承っております。
正直小さなお店なので、なかなか満足なおもてなしも出来ませんが、もしお近くにお寄りの際は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
水曜日以外は、10時から8時まで営業しております!!

それと、当店Facebookも行っております。
もしよろしければ、『いいね!』としてやってください。
わたくしのやる気がみなぎります(笑)。

Facebook→https://www.facebook.com/doek.iogi

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!