2014年6月19日木曜日

パンプスのカカト、巻革交換。

皆様こんにちは!!
靴とバッグの修理店doekです!!
西武新宿線、井荻駅南口を出ていただいて、右へ。
みずほ銀行のATMの角を環八側道沿いに左へ。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥やさん、当店doekとなっております!!
10時から20時、水曜定休で営業しております。
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!


明日は、ワールドカップ、日本対ギリシャの試合があるそうです。
正直厳しいかと思いますが、日本には是非頑張ってもらいたいですね!!

サッカーと言えばという訳ではないですが、当店でもたまにスポーツシューズの修理のご依頼があります。
底がはがれたり、縫っていあるところがほつれたりと色々なパターンがございます。
ですが、基本的には当店のお修理、タウンユースを前提にしております。
もちろん、出来る限りしっかりと修理し、スポーツをしても耐えられるよう、全力でお直しいたしますが、全力でダッシュする時にかかる負荷に耐えられるかどうかはお約束できない場合がございます。
特に、登山など、場合によっては命にかかわるような事になります。
安易に引き受けられない場合もございますので、ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。


さて。
それでは、今日の修理のご紹介。
 こちらのパンプスになります。
どうなってしまったかと言うと・・・

 こんな感じで、カカトの部分に巻いてある革が、削れて、部分的になくなってしまいました。
こういう場合、ひとつは残っている革を出来るだけ、引っ張ってしっかり接着しなおして、目立たなくする方法があります。
ですが、今回は革自体かけてなくなっていた事もあり、巻きかえることになりました。

で、まず。

 靴の中敷を剥がすと、ヒールを固定しているネジが見えました。
で、このネジと、周りの釘を全て外すと・・・

 こんな感じでカカトをはずす事が出来ます。
そして、外したかかとの周りに巻いてある革をはがすと・・・
 こういった形になります。
この段階で、元々の接着剤や、引っ掛けて傷が着いてしまっているところなど、ヤスリを使うなどして、出来る限り凹凸の無いように、ツルット仕上げます。
凹凸が残っているようだと、このまわりに革を巻いた時に凹凸がそのまま表面に見えてしまいます。

 で、今回は、こういった、ちょっと木目っぽいスタックを巻いて行きます。
木目と言うか、革を重ねたものをスライスしたものになります。
革が積んであるかのように見せる為のものですね。
写真のように大きめなものを皺が入ったり、スタックが破れたりしないように慎重に貼り付けていきます。

 そして、余っている部分をカットして、周りを仕上げるとこんな感じになります。
パキッと綺麗に収まっています。


これを元通りしっかりと接着して、新しいネジでガチッと固定します。

 あとは、いつものヒール交換と同じ要領になります。
こんな感じで、新しいゴムを装着し・・・
 元のヒールの形に添って整えると、こんな感じに。


もちろん横から見てもスッキリぴったり合っています。
色もベージュのゴムなので違和感が少ないですね♪

こんな感じで出来上がりました。
元のヒールを利用しているので、履き心地などは変わらず仕上がります。

こちらのお修理、4320円。
お時間が、在庫があるものでしたら、3日程度。
材料を取り寄せる場合は最大2週間程度見ていただきます。

噂?では、薄い革が巻いてあるより、スタックのほうがぶつけても削れにくいという事です。
いかんせん私パンプスを履いたことが無いのでわかりません(笑)。
別に変な意味ではなく、足に合うパンプスがあれば、1足買って試しに履いてみたいなと、ずっと思っております。
・・・そっちじゃないですよ!!

それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!