出落ちみたいな始まりですみません。
改めまして、西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです。
しとしとと雨が降る、梅雨らしい日曜日になってしまいましたね。
私の周りでも変な季節に体調を崩している人が多いようです。
皆様お気をつけください。
と言うわけで、今日はというと。
こちらのパンプス。
どうなってしまったかと言うと・・・。
お気に入りで長く履いていらっしゃるとの事で、周りがかなり、白っぽく擦れてしまっています。
カカトも、こんな感じで削れてしまっています。
で、まずはカカト部分のスタップ・・・スタックを交換していきます。
以前のブログでもご紹介したとおり、十中八九のヒールが、中敷を剥がすと、こんな感じで、釘やネジで固定してあります。
今回の靴は、全て釘になっていました。
この釘を全て抜き取ります。
簡単に言ってますが、なかなか大変だと思いませんか??
歩いても外れないように、打ってある釘です。
もちろん簡単には外れません。
ですが、そんな時はドラえもんのように秘密道具を出します。
結構なお値段しましたが、買っちゃいました(笑)。
釘に電気を通して、釘を熱しています。
バチッと火花が上がった後、煙が出て、釘が真っ赤に熱く変色しているのがお分かりになったかと思います。
カカトの中身は、プラスチックのような素材なので、釘が熱くなり周りが溶けて、抜けやすくなります。
お預かりした靴から煙が出ていると言うショッキングな動画ですが、大丈夫です!
200回以上成功しております。
で、釘を抜いたら、いつものように、スタックを巻き変えます。
詳しくは3つ前くらいのブログを見てください(笑)。
そして。
こんな感じで、きれいに巻くことが出来ました。
ですが、今回は黒い靴なので、色をつけます。
こんな感じですね。
綺麗に黒く染まりました。
ちょっと、緑っぽくしてみようかしら、とかおっしゃっていただければ、出来なくは無いと思います。
光らせるのは難しいかもしれません。
で、このヒールを左右間違えないように、元の位置にしっかりとネジで固定して行きます。
もともとは釘でしたが、私は、基本ネジで止めるようにしています。
で、白っぽく擦れてしまっていた部分はというと・・・
婦人靴の場合も基本的には、紳士靴の靴磨きと同じです。
まずは、クリームとペネトレイトブラシですね。
この二つを使って全体にクリームを塗りこんでいきます。
こんな感じで、クリームを小さく円を書く感じで塗りこみます。
白い糸の部分は直接クリームが着かないように気をつけてください。
そして、全体を、やや固めのブラシでブラッシング。
最初の段階でクリームをつけすぎた感じが無ければ、気にせず全体をガシガシ、ブラッシングしてください。
ちょっと、つけすぎている場合は、白い糸にクリームが延びて付く恐れがあるので、様子を見ながら恐る恐るやってください(笑)。
で、全体をしっかりと乾拭き。
写真ではポリッシンググローブを使っていますが、柔らかい生地であれば概ね問題ありません。
いかがでしょう?白っぽかったところも、しっかり色が入りツヤ感も戻りました。
カカト部分はというと・・・
スタック交換は、できます!!
これでまた、安心して履くことが出来るかと思います。
靴磨きは男性の革靴の印象がありますが、婦人靴や、スニーカーも革のものでしたら綺麗にすることが出来る場合が多いです。
綺麗な靴は印象が変わりますよ、是非靴磨きお勧めです。
こちらのお修理、スタック交換4320円。
靴磨き1080円。
合計5400円となります。
お時間、1週間程度いただく場合がございます。
靴が綺麗になると気分が良いですよね。
もちろん、しっかり修理やお手入れをしてあげると長持ちしますよ。
簡単なことでも、お気軽にご相談ください。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。