2014年5月12日月曜日

パンプスのヒールがグラグラする?ゆるくなる?ヒール固定。

皆様こんにちは!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

お客様より、ブログ見てきました、違う世界が見れて面白いですね!!と、ありがたいお言葉をいただきました!!
ブログも修理も俄然やる気が出ます(笑)。
ぜひ、ブログを見ていただいたら一声おかけください。
私が喜びます(笑)。

話は変わりますが、今日は風がすごいです。
いつもより、当店ののぼりが低めにしてありますが、元気に営業しておりますよ!!
そんなことに気が付く人もいないかとは思いますが、あんまりバタバタいうので、若干低くしております(笑)。

さて。
今日はこちらの靴。

見た目には、何を修理するのかわからないくらいですが、裏を見ると・・・
中央にひびが入っているのが、お分かりになるでしょうか?
ヒールと言うよりも、ヒールが固定してある靴底が割れてしまっています。
で、表面にひびが入るだけなら良いのですが、カカトが後方向に開くようになってしまい、歩いて不安定になってしまったとのことです。
カカトがグラグラする感じですね。

通常、婦人靴やパンプスはもちろん、紳士靴でもカカトから土踏まずにかけての靴底のカーブを保つ為に、金属製のシャンクと言われる部品が入っています。
昔の靴や、高級紳士靴ですと木製のシャンクなども使われておりますが、一般的には十中八九金属のシャンクが入っております。
で、今回はそれが折れてしまったようです。

そんな時はまず。

中敷と底のゴムを外してしまいます。

この段階でシャンクが見えることは、ほぼ無いのですが、たまに取り出せそうなところに入っている場合もあります。
そんな時は、折れたシャンクを抜いてしまい新しいものを入れますが、この靴はさらに、中底の中にシャンクが入れてあるので諦めました。

そんな時はどうするかと言うと。
こんな感じで、靴の内側からヒールを固定するのに打ってある、一番メインの太い釘を抜いてしまいます。
そして
こんな感じの、金属製のプレートを用意します。
シャンクは一般的には1cm×5cmくらいの棒状のものなので、こちらのほうが丈夫かと思われます。
こちらを・・・
カカトの内側に入れて、先ほど抜いた釘の部分に、新しいネジでヒールごとしっかりと固定します。
これがゆるいと意味が無いので、しっかりと固定します。
二度言うくらい、重要です(笑)。

そして、お見せするとお客様から、えーー!っと言われそうなので、こっそりと作業しますが、ドリルで靴の内側から、底側まで固定する穴を貫通させます。

そして、靴底ごとプレートをアルミの棒で固定します。
このままでは痛くて履けないので、余分をカットして、叩いてつぶします。
これで、履けそうな雰囲気になりました。
底側はというと。
こちらもこんな感じで、ある程度つぶして抜けないようにしてあります。

後は中敷と、靴底をしっかり接着しなおして出来上がりです。
手でグッとやっても、しなる気配もありません(笑)。
これで安心して履いていただけるかと思います。

ちなみに、靴底のヒビに関しては、固定したのでこれ以上開くことはありませんが、完全に見えなくなることは無いので、語慮解ください。

こちらのお修理、ヒール固定、片足1080円です。
お時間は、スムーズに行けば、30分程度ですが、作りによっては時間がかかる場合があるので、長めにいただけると助かります。


余談ですが、完全に余談ですが、『はちみつとクローバー』と言う漫画で、山田さんという女の子がこの修理を応急処置ですがと、知り合いの靴に行っておりました。
きっと、山田さんは修理の心得があるに違いないと信じておりますが・・・一般的にはやらないほうが良いと思いますよ(笑)!!
チャレンジしても良いかとは思いますが、ガチッと行かない上に、高く付くと思います(笑)。

是非当店にご相談ください!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!