西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!
いきなり修理とは関係ないですが、当店最近ずっと流しているのはビートルズの曲です。
で、今日いらっしゃったお客様が、ポールマッカートニーの武道館公演のチケットを取っていたとの事!!
私、三度の食事よりビートルズが好きでたまらない!!と言うわけではないですが、それでも、今回の公演中止の無念さが痛いほど伝わってきました(苦笑)。
来日されたときは、ロボット?引き連れて元気そうだっただけに、むしろ体調も心配になりますよね。
と、そんなことを感じた一日でした(笑)。
体調管理、大切ですね。
ポールさんは、すごく体調管理もしっかりした方だと、今回のニュースで知りました。
それでも、体調を崩してしまうこともあるという事は、よっぽど気を使わないといけないなと、ひどい生活の自分を戒めつつ、頑張っております。
・・・何とかまとまったでしょうか?書き始めたものの、結論にいたれず苦戦しました(笑)。
さて(汗。
そんなわけで、本題へ。
今日の靴はこちら。
パンチング素材のサンダルですね。
これからの季節には、最適化と思われます。
こんな感じで、かかとの周りに巻いてある、合皮のようなものが、ところどころ欠けてしまっています。
本革のものが巻いてあると、部分的に埋めたり、めくれ上がった部分を引っ張って、貼りなおすことが出来るのですが、こちらはスタックの柄を印刷したビニールのようなものだったので、引っ張ると千切れてしまいます。
そこで、今回はこれを、スタックに巻変えます。
まずは。
中敷を剥がして、ヒールを固定してある釘を、あの手この手で抜き取ります。
なかなかな作業ですが、釘を抜くための道具もあるので、何とかなります。
そうすると、こんな感じでポコッとヒールをはずすことが出来ます。
そして、元々巻いてあるものを剥がしてしまいます。
こんな感じですね。
つるっと綺麗に剥がれているように見えますが、剥がした後、残った接着剤などを全て除去した状態がこちらです。
この段階で、元々の接着剤や、引っ掛けてヒールのプラスチック自体が盛り上がっているところがあると、新しく革をまいたときにその部分だけ、出っ張ってしまったりするので、出来る限り汚れを除去した後、ヤスリを使って表面をなめらかに整えます。
そして、薄く接着剤を塗り、新しいスタックをぐるりと巻きつけていきます。
ちなみにこのスタック、なんとなく木目調イメージがありますが、重ねた革をスライスした物になります。
イメージとしては寄木細工のような感じです。
元々は、革を積んでヒールを作っていたのかと思われますが、それを模したデザインになります。
紳士靴のカカトなどは今でも革を積んであるものがありますね。
そして、余った部分をカットして、全体になめらかに整えなおし、軽くラッカーをスプレーしてこんな感じでヒールが仕上がります。
ラッカーはしなくても良いのですが、この手の生成りのものは汚れやすいので、いくらか表面を作ります。
そして、これを元々の釘と、ネジでしっかりガッチリ固定します。
そして、底部分にゴムをつけてあげれば完成です。
これでこの夏も大丈夫ですね!!
安心して履いていただけるかと思います!!
こちらのお修理、4320円です。
お時間が、1週間程度いただく場合がございます。
材料の在庫がある場合はもっと早いですが、常にたくさんストックしているわけではないので、ご了解ください。
もちろん、ここの巻いてある部分をスタックではなく、フラットな革に代えたり、場合によっては黒いエナメルにしたり、なんて遊びも出来たりしますよ!!
ぜひ、ご相談ください!!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!