2014年5月29日木曜日

靴底が削れ過ぎてしまった場合。

皆様こんにちは!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

今日は、日差しが完全に夏ですね!
やっぱりちょっと、テンションが上がります!
パーッと海にでも行って、ウワーーっと盛り上がりたい気分です。
・・・たまに私もそんな気分になりますが、実際のところ、夏に海に遊びに行った記憶が・・・軽く10年はありません(笑)。

さて。
今日はこちらの靴。
しっかり履きこんだ感じのある紳士靴です。
これはこれで、味が出ていい気もするのですが・・・
右足のカカト部分が、さすがに磨り減りすぎている気がします。
ちょっと、体の具合が悪くならないか心配になります。
ソールの前の方も、かなり薄くなり・・・
表面の革のすれも、だいぶ目立ってきてしまっています。

こんな時はまず、靴底周りから直していきます。

 まずこんな感じで、かかとの残っていた部分を全て取り外し、斜めに磨り減っている部分に、ゴムを足して、フラットな状態に整えていきます。

同時に前側も、小指側の極端に減った部分と、つま先の所を継ぎ足しました。

そして、今回はカカト部分を全て外したので、こんな感じのカカトの積み上げを使います。
接着する方をこんな感じで中央部分をへこませることで、周りに隙間ができずピタッとくっつくように調節してから、靴に取り付けます。
接着した後、さらに外れないようにする為に釘でしっかり固定していきます。


そして、周りの余った部分を削るとこんな感じで、だいぶ元に近い形になります。
もちろん、そのままだと磨耗にも強くはないので、一番下にゴムのトップリフトを取り付けて、周りに色をつければこんな感じで、新品同様の仕上がりになります。

 前部分にもハーフラバーをしっかりと貼り付けます。
これで、安心です!

表面のすれ部分は、全体にしっかり磨いてあげる事で、ここまで生き返りました。
もちろん、保湿も同時に行っているので、革が切れてしまったりする可能性も、軽減することができます!
この復元性こそ、革の醍醐味だと私思っております!
なかなか、使い込んで、ドンドンよくなっていく素材と言うのは少ないかと思います。
どうしても、合皮だとこういった対応ができません。
そう考えると、やっぱり天然素材である革の魅力は素晴らしいと思います!


もちろん、靴底もバッチリなので、これでまた、しっかり履いていただくことが出来るかと思います。

こちらのお修理、

ハーフラバー 2138円
積み上げ交換 2160円
トップリフト7mm 2138円
シューケア  1080円

ですので、合計が7516円となっております。
材料が揃っている場合は、翌日のお渡しが可能です。


お安くはないですが、しっかりした作りの本革の靴で履きなれているようでしたら、お勧めです。
新品を買うよりはお安く出来ますし、やはり、まだまだ履ける状態で、なおかつ足に馴染んでいるのなら、直して使うことをお勧めいたします!

もうダメかな?と思っても是非、お気軽にご相談くださいね!
それでは皆様のご来店、心より、お待ち申し上げております!!