2014年5月27日火曜日

ナイロンバッグがほつれたら。

皆様こんにちは!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!
昨日の夜はすごく雨が降りましたね。

私事も甚だしいのですが、私の自宅、ベッドの横に出窓があります。
で、雨が降ると、上の階の出窓から落ちてくると思われる水滴の音が『ボン、ボン』と強力に鳴り続けます。
トトロならとっくにジャンプしています。
一晩中、『ボン、ボン』いわれると、地味にきついです。
寝付いてしまえばいいのですが、うっかり夜中に目が覚めると、これが気になって気になって。
完全に今日は寝不足です。
すみません、ただの愚痴です(笑)。

さて。
さてさて。
気を取り直します。

彼女が水着に着替えたら。
私をスキーへ連れてって。
ナイロンバッグがほつれたら。
波の数だけ抱きしめて。

・・・ダメですね、ドラマにはなりません。
しかも30代後半以上じゃないとわからない気がします(笑)!
頑張ります!!

今日はこちら!!
折りたためるタイプの、ナイロンバッグになります。
こちらのバッグがどうなったかと言うと。
こんな感じで、横の縫い目がほつれてしまっています。
このまま使っていると、この部分から広がってしまいそうですよね。
こんな時はどうするかと言うと。
バッグを一度ひっくり返して、上の口周りに巻いてある革と、内側のナイロンの切り口を隠しているテープを外します。
で、このボサボサッとほつれてしまった部分を内側に縫いこみたいので、再度ほつれる事のないように、やや深めに縫います。
そして、ボサボサ部分はハサミで切り取ってしまいます。
この後、念のためこの切り口をライターであぶってしまいます。
若干ナイロンが溶けてほつれにくくなります。
その後こんな感じで、テープを巻きなおすのですが、このテープもナイロン部分としっかり接着してから縫います。
そうすることで、再度ほつれるのを防止できます。
バッグを作る際は、この手のテープを接着することはありません。

で、問題は・・・

内側から縫いこんだので、口周りの革の帯が余ってしまいます。

これをどうするかと言うと。
こんな感じで、包丁を使って斜めに革をスパッと切り落とします。

余った分、今回は1センチ程度切り取りました。

そして、斜めになった部分をしっかり接着し、口周りに戻し縫い付けていきます。

こんな感じでぴたりと収まりました。
画面中央辺りに川の帯のつなぎ目があるのがわかるかと思います。
ですが、言われないとわからないくらいには、目立たなく仕上げることができます。

ちなみに。
このバッグの元々の革帯のつなぎ目はこんな感じです。
厚さの調整をせずに、そのまま重ねているので段になっているのがわかりますね。
手紐に隠れる位置で重ねてありました。

段になるのが悪いわけではないです、だからといって、私のやり方がが素晴らしいです!!という自慢でもないですよ。
なんていうか、こう少しでも目立たない仕上がりにしたいという・・・
どうです?すごいでしょう(笑)!!

自慢でいいです(笑)。

とはいえ、上の部分を縫いこんでいるので、こんな感じでやや内側に入ってしまいます。
全体としてはそれほど目立たないと思うのですが、いかがでしょうか?

こちらのお修理、1620円で、半日程度いただきます。
お急ぎの場合はもう少し、早くもできます。

ナイロンバッグも直せる場合がございます!!
お気軽にご相談ください。
やはり、できない場合もあるのですが、そんな場合でもなにか、違う方法はないか考えるようには致します!
それでは、皆様のご来店心よりお待ち申し上げております!!