2014年5月22日木曜日

ビンテージシューズにだってトゥスチール。トライアンフ。

皆様こんにちは!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店、doekです!!

今日は昼くらいに、とんでもない勢いで雨が降りましたね。
夕方くらいになるかなと思ったのですが、思いのほか早くて驚きました。
雷も随分近くで落ちた感じでした。
そんな都合の良いことは無いとわかっていても、極力穏やかであってほしいですね(笑)。

さて、今日は。
こちらの靴。
こちらの靴。
もう、一見して古いです(笑)。
ですが、猛烈に格好良いです。
わかりますか!?このサイドの流れるようなライン。
セクスィー以外の何者でもありません。
なのに、この若干とっぽい感じのUチップ。
最近、気になります。
アッパーの高さが妙に薄いUチップ。
僕が生まれる・・・軽く20年は前に作られているのではないでしょうか!?
冷静に考えると、すごいですよね。
そんなに前のものが、現役ばりばりで履けるクオリティ。
革も、つくりも素晴らしくないと無理です。

さて。
話が長くなりそうなので、この辺で切り上げて本題に入ります。
今回何をするかというと、こちら。
こんなパーツを取り寄せました。
こちら何かと言うと、ドイツ製のトゥスチールです。
トライアンフの150番です。
ここ最近、ビンテージスチールをグググッと押していましたが、こちらもなかなか格好良く決まりますよ。

まずは・・・
こんな感じでつける場所を決めて、輪郭を彫ります。
小学校の頃にやった、木版画の要領です(笑)。
そして、こんな感じで靴底の表面を削ぎ落としていきます。
カッターだったり、包丁だったり、場合によってはヤスリを使って、はめ込むスチール分削りこんでいきます。
実はなかなかシビアな作業です。
ズルッと削りすぎたら、指を切ります・・・指はどうでもいいです、ちゃんと動く程度にあれば(笑)。
指は放っておけばそのうち治りますが、靴底は直らないので、ミスは許されません。
まして、ビンテージシューズ、同じ仕様にオールソールもできるか非常に心配です。
というか、やる自信がありません(苦笑。
ですので、慎重に削っていき・・・。
削り終えるとこんな感じ。
パキッと仕上がっております。
で、ここに先ほどのスチールをカチッとはめ込み、ネジで固定します。
こんな感じですね。
ちょっとわかりづらいですが、回りがちょっとあまっているので、そちらをきっちり削って整えると。
美しい!!
いかがでしょう、見事にパッキリ、しっかりはまっています。
チョイスしたネジも絶にして妙です!
絶妙です。
なんなら、よその修理屋さんの、トライアンフの修理例と比べちゃってくださいね!
ネジのチョイスが絶妙です(しつこい)!

これで安心して履いていただけますね!
ですが、あんまりガツガツ履かないで欲しくなるくらい、格好良いです。
いーなー、これ、欲しーなー!!!!
と思いながらの作業でした(笑)。

こちらのトゥスチール。
ビンテージスチールと同じく、3240円。
お時間は、できれば翌日お渡しだとありがたいです。

ちなみにこちらの靴、ビンテージシューズでお馴染みのSUPER8SHOES様からのご依頼でした。
こちらも是非ご覧になってくださいね!
http://www.t-8intl.com/index.html
私はと言うと、欲しくなって散財する恐れが多分にありまして、なかなか見に行くことができません(笑)。
実用的にガンガン履き倒すなら、80年代以降かなと思い、私は買ってしまいますが・・・。
いつかは欲しい60年代以前!!
なんて言ってると、それこそ、あっというまに無くなってしまうのだろうなあと、悩んでおります(笑)。

もちろんこちら、新品の靴でも装着可能ですよ!!
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております1!