皆様こんにちは!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店、doekです!!
今日は昼くらいに、とんでもない勢いで雨が降りましたね。
夕方くらいになるかなと思ったのですが、思いのほか早くて驚きました。
雷も随分近くで落ちた感じでした。
そんな都合の良いことは無いとわかっていても、極力穏やかであってほしいですね(笑)。
さて、今日は。
こちらの靴。
こちらの靴。
もう、一見して古いです(笑)。
ですが、猛烈に格好良いです。
わかりますか!?このサイドの流れるようなライン。
セクスィー以外の何者でもありません。
なのに、この若干とっぽい感じのUチップ。
最近、気になります。
アッパーの高さが妙に薄いUチップ。
僕が生まれる・・・軽く20年は前に作られているのではないでしょうか!?
冷静に考えると、すごいですよね。
そんなに前のものが、現役ばりばりで履けるクオリティ。
革も、つくりも素晴らしくないと無理です。
さて。
話が長くなりそうなので、この辺で切り上げて本題に入ります。
今回何をするかというと、こちら。
こんなパーツを取り寄せました。
こちら何かと言うと、ドイツ製のトゥスチールです。
トライアンフの150番です。
ここ最近、ビンテージスチールをグググッと押していましたが、こちらもなかなか格好良く決まりますよ。
まずは・・・
こんな感じでつける場所を決めて、輪郭を彫ります。
小学校の頃にやった、木版画の要領です(笑)。
そして、こんな感じで靴底の表面を削ぎ落としていきます。
カッターだったり、包丁だったり、場合によってはヤスリを使って、はめ込むスチール分削りこんでいきます。
実はなかなかシビアな作業です。
ズルッと削りすぎたら、指を切ります・・・指はどうでもいいです、ちゃんと動く程度にあれば(笑)。
指は放っておけばそのうち治りますが、靴底は直らないので、ミスは許されません。
まして、ビンテージシューズ、同じ仕様にオールソールもできるか非常に心配です。
というか、やる自信がありません(苦笑。
ですので、慎重に削っていき・・・。
削り終えるとこんな感じ。
パキッと仕上がっております。
で、ここに先ほどのスチールをカチッとはめ込み、ネジで固定します。
こんな感じですね。
ちょっとわかりづらいですが、回りがちょっとあまっているので、そちらをきっちり削って整えると。
美しい!!
いかがでしょう、見事にパッキリ、しっかりはまっています。
チョイスしたネジも絶にして妙です!
絶妙です。
なんなら、よその修理屋さんの、トライアンフの修理例と比べちゃってくださいね!
ネジのチョイスが絶妙です(しつこい)!
これで安心して履いていただけますね!
ですが、あんまりガツガツ履かないで欲しくなるくらい、格好良いです。
いーなー、これ、欲しーなー!!!!
と思いながらの作業でした(笑)。
こちらのトゥスチール。
ビンテージスチールと同じく、3240円。
お時間は、できれば翌日お渡しだとありがたいです。
ちなみにこちらの靴、ビンテージシューズでお馴染みのSUPER8SHOES様からのご依頼でした。
こちらも是非ご覧になってくださいね!
http://www.t-8intl.com/index.html
私はと言うと、欲しくなって散財する恐れが多分にありまして、なかなか見に行くことができません(笑)。
実用的にガンガン履き倒すなら、80年代以降かなと思い、私は買ってしまいますが・・・。
いつかは欲しい60年代以前!!
なんて言ってると、それこそ、あっというまに無くなってしまうのだろうなあと、悩んでおります(笑)。
もちろんこちら、新品の靴でも装着可能ですよ!!
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております1!