2014年5月26日月曜日

ジャランスリウァヤ(Jalan Sriwijaya)トゥスチール&ハーフラバー。

皆様こんにちは!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!
井荻駅南口を出ていただき、右へ進みます。
みずほ銀行のATMがすぐありますので、その角を環八側道沿いに左へ。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥やさん、当店doekでございます!!
皆様のご来店お待ちしております!!

さて。
先日に引き続き、ジャランスリウァヤの靴をお持込いただきました!!
どん、といきなり靴底ですみません(汗)。
上から写真を撮るのを忘れてしまいました。
皆様の、想像力が試されて降ります、やや幅が広めの、スエードのローファーです(笑)。

前回ジャランスリウァヤの靴をご紹介したときに少しだけ、書いたのですが、こちらの靴。
『ハンドソーンウエルテッド製法』で作られております。
十中八九の方が『きょとん』だと思います。
ですが、気にせず続けます(笑)。

別の靴ですが、この赤い線を入れた部分、このパーツを『ウェルト』と言います。
で、このパーツはどういう役目があるかと言うと、靴を作るときに靴本体に、この『ウェルト』になる革の帯を縫い付けます。
そして、ウエルトの下に靴底になる革やゴムを接着し、ウエルトと靴底を縫い付けます。
いま赤い線の間に見えている縫い目が、ウエルトと靴底を縫い付けている糸です。

で、ジャランの何がすごいかと言うと、このウエルトが、なんと靴本体に手縫いで縫い付けてあります!!!!!

・・・これすごい事なんです。
100年以上前から変わらない製法です。
ちなみにこの作りをより、大量生産できるように機械で縫い付けるようになった、製法が『グッドイヤーウエルテッド製法』になります。
一般的な高級紳士靴はこの、グッドイヤーウエルテッド製法の場合が多いです。

いやーすごい。ハンドソーン。
まさに手縫い。
・・・すみません、ちょっと凄さが伝わらないですね、これ。
で、しかも悪いことに、こんなに盛り上がっていますが、私ハンドソーンウエルテッドの靴を履いたことがなく・・・。
説得力に欠けます。
とりあえず、伝統的なとても手間のかかる作り方をしている分、丈夫ですよ!!と覚えておいてください(笑)。

グッドイヤーウエルテッド製法が悪いという事ではないです、念のため。
むしろ、いい靴はグッドイヤーウエルテッド製法と思って間違いないです。
現行の10万円近い靴でも採用される間違いない製法です。

逆に、伝統的な作りと言う意味で、ハンドソーンでテンションが上がっております(笑)。
あと、コストパフォーマンスですね。
ジャランスリウェヤの靴は比較的お安いです・・・比較的(笑)。

さて。
また長くなりました。
本題のお修理の紹介に。
上で、靴底の写真を貼りましたが、こちら『半からす仕上げ』なんていったりします。
土踏まずのところだけ黒い仕上げですね。
で、全部黒いと、からす仕上げです。
わかりやすい。


で、今回は半カラスで黒い部分に装飾も入っているので、ベージュの部分だけ、こんな感じでグラインダーで削ります。
で、いきなり出来上がってしまいました。
半からすのベージュの部分に、ベージュのハーフラバーを貼って、つま先にはヴィンテージスチールです。
我ながら、がっかりの写真の撮り忘れですが、仕上がりは美しいと思いませんか!??
これで、ハーフラバーの切り口が真っ直ぐだったら、ちっとも嬉しくありませんよね。
 わかりますでしょうか?
元々の靴底の角が、ハスに落としてあります。
その角度に合わせて、ハーフラバーもスチールもハスに削って仕上げてあるので、かなり自然です。


もちろん、フマズ部分の刻印や装飾のコテ?も残っております。


ようやく靴の全貌をお見せすることができました(笑)。
これで、滑りやすいのも解消され、つま先の磨耗にも強くなりました。
おまけに、ドレッシーさは極力損なわれないよう仕上げております!!

自己満足感たっぷりの修理ですみません(笑)。

こちら、ハーフラバー2138円。
トゥスチール3240円。
です。
お時間が、できれば1時間以上いただければと思います。

貼り方などもこだわりがあれば、是非おっしゃってくださいね!
勝手に私がこだわる場合もありますが、変な冒険はしないので、そんな時はご相談くさい(笑)。

それでは皆様のご来店お待ちしております!!