2014年7月22日火曜日

ウェッジソールのスタック、巻革交換

皆様こんにちは!!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

とうとう、梅雨が開けたようですね!!
これからが、まさに夏真っ盛りでしょうか??
暑さに負けず元気に営業しております!!
是非、皆様どしどしご来店いただきますようお願い致します(笑)!!


さてさて。
最近の井荻はというと。
どすん!今週の木曜金曜は盆踊り大会だそうです!!
8時半だと当店8時閉店なので見には行けないかもしれませんが、なんとかチョロっと覗きに行ってみようかと思っております(笑)。
つなぎのオッサンが一人でフラフラしていたらほぼ間違いなく私かと思われます。
そっとしておいてくださいね(笑)。


さて。
そんな、盆踊り大会の宣伝はこのくらいにして、今日ご紹介するのこちら。
 こちら。
ウェッジソールのパンプスになります。
サンダルでしょうか。

で、どうなったかというと。
 もともと、こんなナチュラルな素材感のある生地が巻いてあったのですが、接着が浮いてしまったのかブクブクしてしまっています。
雰囲気も良いのですが、ちょっと残念ですよね。
で、今回はこの部分の生地を取ってしまい、新たにスタックを巻いていきます。

以前私が働いていた百貨店の靴修理店の先輩から、ウェッジソールの巻革交換は出来ないから受けないようにとの指示を受けておりました。

なぜできないか色々考えてはみたのですが、基本的にはやはり難しいです。
ただ、いくつかの条件が重なれば出来る場合もあるという結論にいたり、今回こちらの靴の巻革交換をお受けしました。

まずは、ヒール部分を外しもともと巻いてある生地を取り外すと、こんな感じになります。
で、かかとの後ろ側の部分が内側にくびれているのがお分かりになるでしょうか??
これが例えばまっすぐ、寸胴な感じですと、もともと巻いてあるような生地でも可能かもしれません。
また、これが、くびれているウェッジではないものですと、ある程度無理をして貼ることが可能です。

で、今回はどうしたかというと。

こんな感じでスタックの途中をあえてパクっと割ることで、くびれている部分からくるテンションを逃して貼り付ける事が出来ました。
これが普通の革や生地を巻くと、パクっと開いている分、革を伸ばさなくては貼ることが出来ません。
ちなみにウェッジではなく上の写真で線を引いたような、普通のハイヒールのカカトなら、もうちょっと上の方無理すれば貼れそうな気がしませんか??
これが、ウェッジの巻革交換は出来ないという教えの理由かと思われます。


で、話は戻り、パクっと割ったままではまずいので、ここに・・・

こんな感じで、三角の部分を埋めるようにスタックを貼っていきます。

で、貼って余分な部分をカットするとこんな感じ。
 で、このままだと、写真だと違和感が少ないですが、三角をはめた所に若干の凹凸があるので、ヤスリで徹底的に磨き上げていきます。

 そうすると、こんな感じでツヤツヤてかてかに仕上がります。
ちょっと、境目が黒く見えるところは、引っ張りながら貼るときに、テンションがかかって若干広がってしまったところになります。
これは必要悪かと思うので、ご理解いただければと思います。

 ここまで来たら、後は元のように、靴にかかと部分をしっかり接着、ネジで固定して、かかと部分のゴムを取り付けます。

 こんな感じですね。

 いかがでしょうか??
これで、かかと部分のブクブクしてしまった感じはもちろんなくなりました。
色合い的にも比較的近い感じで仕上げることが出来たかと思います。



後ろから見るとこんな感じですね。
三角に埋めたところだけ若干、スタックの流れに違和感がありますが、普通に手にとてもしばらく眺めないと、わからないかと思います(笑)。

こちらのお修理、ウェッジソールスタック巻き交換
5400円。
1週間程度お時間を頂きます。


スタックでないと出来ないお修理となってしまいますが、色は黒、茶色、やろうと思えば他の色にも染めることは出来るので可能です!!
お気軽にご相談ください!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!