2014年7月6日日曜日

革の靴ベラ。パティーヌ!?

皆様こんにちは。
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!
井荻駅南口を出ていただいて、右へ。
みずほ銀行の角を環八側道沿いの左へ。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥やさん、当店doekとなっております!
概ね、駅から見えるような距離なので、間違いにくいかと思いますが、お店自体小さいので見逃さないようお気をつけください(笑)い。

どんよりした天気が続きますね。
そろそろ、梅雨明けしても良いような時期じゃないかと思うのですが、どうなんでしょうか??
昨日閉店後、町を歩いていたら、アジサイの花も概ね終わりが近づいていたように思います。
早く晴れると良いですね!!


さて。
今日はお修理でなく、久しぶりのオリジナルアイテムのご紹介。
どんよりした、天気を気分だけでも明るくしようと、革を染めております。

以前もこのブログで少し書きましたが、私、以前6年ほどバッグメーカーに勤めていたことがあります。
そのメーカーで、こういった革の手染めの商品をたくさん生産しており、そんな経験も活かしつつ、ものづくりに励んでおります。

染料とタオルで染めていきますので、良い具合に染めムラがでたりします。
逆に完全に均一に染めて欲しいといわれると、ちょっと無理と思います(笑)。
気分はパティーヌです。


ここでちょっと、横道へ。
皆様、『パティーヌ』なんて言葉を聞いたことございますでしょうか?
靴大好き!!革大好き!!というかたなら、もしかしたら、ぴんとくるかもしれません。

代表的なのはフランスのベルルッティの靴や鞄でしょうか。
複数の色の染料を使って、革を染め独特のムラ感のある風合いに仕上げた商品ですね。
ちょっと写真を拝借してきました。
怒られますかね(汗)!?

セクスィー極まりないですね。
こんな感じで、靴になった状態から染料を入れ、深みを出していくそうです。
すごく感性のいる仕事なのかと思います。
フランスでは、アーティストのような地位があるような記事も見つけることができました。
たしかに単色の靴より、はるかに深い味わいがありますよね。
ちなみにベルルッティの靴、物によっては、ウン十万円致します。
履いてみたいですが、履ける日はやってこない気が致します・・・(苦笑)。


で、話しは戻り、染料で染めた革を靴ベラの土台にしっかりと接着し、周りを縫っていきます。
ロゴも入れてみました。
曲がらないように、靴ベラの土台に当たらないように慎重に縫い進めます。

で、周りを整えて、綺麗にコバ処理をすると・・・
こんな感じ。
これは概ね単色です。
黄色と青は、染料そのままの色、緑は黄色と青を染めながら混ぜていきました。
で、その途中経過がきれいだったので・・・
こんな感じで、青と黄色の混色、紺と青の混色のものも作ってみました。
裏側も・・・
おんなじ様な雰囲気に。
ですが、一つずつ染めているので、同じにして欲しいといわれても、なんとなく近い感じにしかできないと思いもます。
まさに、手作りの醍醐味!!
夏っぽい色で良い感じです♪
自画自賛(笑)。
面白い風合いの靴ベラができました!!

こちら、1本16000円!!
と、言いたいところですが、1600円で店頭においております(笑)。
税込み1728円ですね。
材料費の関係だったり、染めるのに思いのほか時間がかかったりで、ちょっとお高めですが、本革の靴ベラにしては破格のお買い得品かと思います。
靴ベラは靴のためにも必ず使って欲しいアイテムになります。
どうせ使うなら、ちょっと良い物がいいですよね。

長さがだいたい16センチ。
厚みも以前のものより、やや薄めに仕上げております。

こちらの靴ベラ、店頭にあるだけになりますので、気になる方はお早めにご連絡下さいね!!

秋口にはもう少し落ち着いた色のものも作ってみようかなと、楽しみになってきております(笑)。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!