2014年7月25日金曜日

バッグの角の修理。

皆様こんにちは!!

西武新宿線井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!
10時から20時、水曜定休で営業しております。
皆様のご来店、お待ち申し上げております!!!

昨日の雷はすごかったですね。
この辺りは、もちろん雨もすごかったのですが、雷がなかなか今までに経験してこなかったくらいの距離感でゴロゴロ言っており、道の向かい辺りに、稲光が落ちるのを何度も見ました。
さすがに、お客様がいらっしゃる気配がなかったので、外が見える位置で眺めておりました(笑)。
夕立くらいのイメージですぐ落ち着くかなと思ったのですが、2時間くらい、雨と雷が続いておりました。
営業妨害ですね(笑)。


さてさて。
本日ご紹介したいのがこちら!!

 ボッテガヴェネタのブリーフケースですね。
革が柔らかく、クタッとした感じが実に肌触りよく、さすがはボッテガヴェネタという感じです。
ボッテガのバッグは、イントレチャートの編みこみのイメージが強いですが、こういった一枚の革でできているタイプも非常に上質なレザーを使っているなという印象です。

で、今回のお修理はというと。

 こんな感じで、バッグの蓋の部分の、脇が破れてしまいました。
柔らかい革で、外側に縫い目が出ないように縫ったあと、ひっくり返してカブセ部分を作ってあります。
どうしても開け閉めするたびに動く部分なので揉みほぐされて革自体が柔らかくなるのと、角の部分ということで知らず知らずのうちに、ぶつかったり擦れたりで摩耗するのが重なってしまったのだと思います。

こんな時はどうするかというと。
 まず、縫い目を解いて、脇の部分だけこんな感じで開いてしまいます。
 裏から縫えないと一大事なので、事前にちゃんと縫い直せるかは、何度もシュミレーションしておきます。
いける!!というイメージが出来てから、ほどくのが大切です(笑)。
そうでなくとも、やっている途中に、うわー参った、という局面はどうしてもやってくるので、出来るだけ勝ちのイメージを持って望みます(笑)。

 で、新たに用意した革をこんな感じで破れてしまった部分を覆うようにしてしっかりと接着します。
もちろん、接着だけでは弱いので、この部分を縫います。
そうすると・・・
 こんな感じになります。
で、これを内側から縫って元通りに戻します。
この大事な部分の写真を撮り忘れてしまいました。
なぜかというと・・・「うわー参った」状態だったからです(笑)。
蓋の部分が取り外せるタイプではなく、本体と繋がっているので裏地の底部分を開けて内側から縫うのですが、思った以上に私の手が大きかったです(笑)。
なんだかんだ、ありながらも慎重に縫って出来上がると・・・
 こんな感じで革を当てることが出来ました。
最後の縫い目は内側に来るので、想定通り仕上がりました。
 後ろから見るとこんな感じですね。

こちらのお修理、4320円いただきました。
期間は2週間程度になります。
黒など、店頭にある革が使える場合はもう少し短く出来ます。

で、最後は全体を磨きます。

まさに、最後の一滴まで使いたくなる、ドモホルン・・・違います、クリームエッセンシャルです!!
一生懸命ひっくり返して振ったりもするのですが、割りと中に残っている気がして、ボトル切りました(笑)。
案の定バッグ一本磨くには十分な量が入っておりました。。。
クリームエッセンシャル、1944円です。

これでまた、安心して使っていただけるかと思います!!


蓋の部分でなく、底の方の角も擦り切れたりしますよね、同じような要領でお直しが可能です。
破れてしまうと、どうしても補強の革を当てることにはなってしまうのですが、しっかりとお直し出来ますよ!!
ぜひご相談ください!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!