2014年7月24日木曜日

ピンヒールのゴム交換!

皆様こんにちは!!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!!

もう、毎回毎回ブログでいう必要もないかと思うのですが・・・暑いです。

いやあ、ほんとにもう、蝉の声が鬱陶しいですね(笑)。
よく、セミは地面から出てきて7日間しか生きられないなんて言いますが、実際は1ヶ月位は生きているらしいですよ。
それ以前に、土の中では、アブラゼミだと6年位、長い種類だと17年(!!)地中で生活しているそうです。
という事はです。
みなさま、お気づきになりますか??地上に出てきているセミは、もう大概、老後です(笑)。
そう考えると、鬱陶しいなんて言ったらバチがあたるかも、なんて思ったりします。。。
・・・そんなことはないですかね(笑)。


そんなこんなで、思い切り、どうでもいい話から入ってしまいました(笑)。

というわけで本題に入ります。
こちら(笑)!!
 ちょっと、写真が小さくてわかりづらいかもしれませんが、こちら『NINE WEST』のパンプスになります。
ナインウエストといえば、35年くらい前にニューヨークの9 West 57th Streetに1号店をオープンしたブランドになりますね!
アメリカではもちろん、日本でも支持される婦人靴ブランドになります。

ところが。
このナインウエスト、10年程度キャリアのある靴修理に携わる人にとっては「あーナインウエストね(笑)」
というリアクションになりがちな靴でした。
なんでかというと・・・
ピンヒールの靴は、上の写真のようなゴムに、ピンの付いている材料が一般的に使われます。
いま、多いものが概ね2.8ミリ程度の太さのピンがついております。
で、ナインウエストは、このピンがとても細かったのです。
それのなにが悪いの?と言われると、見た目は変わらず、もちろん強度的にも問題ないので何も悪くありません。
ですが、修理をする際は、このピンをグラインダーで細く削って入れるて、抜けないサイズに合わせる必要がありました。
それが非常に、なんていうかこう、微妙だったんです(笑)。
なので、つい今でも、ナインウエストの靴を見ると、「あーナインウエスト(笑)」となります。
これは、もう靴修理人にしか通じないネタみたいな感じですね。
お客様はもちろん、気になさらないで全く構いません!!

で、ちょっと話はそれましたが、今回の靴がどうなってしまったかというと。

 こんな感じで、ゴムが摩耗して、中のピンが出てきてしまっています。
こうなると、滑りやすく、カツカツと音がするようになってしまいます。

こんな時はまず・・・
 こんな感じで、ニッパーを使って、ゴムと中のピンを抜きます。
だいたい、スムーズに行きますが、たまーにこれが、全ッ然抜けない場合があります。
これは、もうブランドに限らずたまにある、靴修理あるあるです。
あの手この手を使って引っこ抜くのですが、お客様がその場で待っているときなどは、汗が吹き出します(笑)。

 で、上の方で写真を貼ったピンをヒール側の穴に差し込んで固定します。
最近のナインウエストは、共通のサイズでピタッと合うので一安心です。
上のような感じで、ピン部分っを中のパイプにあてがったら・・・

 ハンマーでしっかり打ち込みます。
たまに、ゆるゆるなのが、あったりもしますが、なんとか固定します。

 そうすると、上のような感じですね。
ちょっとゴムの方が大きいので、これをグラインダーで整えていきます。

 こんな感じで、周りをピッタリのところまで削りこむと・・・

 いかがでしょう、すっかり違和感がなくなりました。
ごく軽くだけ末広がりに仕上げる場合がありますが、これは縁起がいいからとかではなく、接地面を広くすることで少しでも安定感と、摩耗に強くなるようにとの気持ちからくるものだと思ってください。
縁起が良さそうだからでも、良いですけどね(笑)。


 これで、また安心して履いていただくことが出来るかと思います。
音が気になるなと思ったら、チェックしてみてくださいね。
どうしても、これだけ細い点で力を支える事になるので、摩耗は避けられません。

こちらのお修理、972円となっております。
お時間通常、5分以内で仕上がります。

靴修理の中では、めずらしく接着剤を使わないお修理になりますので、仕上がりが早いです。
もちろん、直したその場で履くことが出来るので、履いてきて頂いてその場で直すことが出来ます。


とりあえず、当店、黒とベージュは各サイズご用意してございます。
他の色や、形などご要望がございましたら、お取り寄せも可能です。

ですが、今までの経験で丈夫で、なおかつやや厚めの素材を使っていますので、摩耗にも強いかと思われますよ!!!


それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!