2014年8月22日金曜日

トリッカーズ ダイナイトオールソール交換

皆様こんにちは!!

西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

今日店頭で、バッグの修理をしながらなんとなく外を見ていたら、蛍光イエローのタンクトップに、ピッチピチのジーンズのホットパンツ?を履いた、おじさんが通り過ぎて行きました。
なんでしょう、非常に独特なものを目にしました(笑)。
良いんです、暑いですし。
ですが、結構パンチがあります。
やるな、井荻!!と改めて感じた一日でした。

さて。
さてさて。
目一杯どうでも良い上に、ちょっと心当たりのある方がこのブログを読んだら失礼に当たる気もしますが、良いと思いますよ!!ほんとに。


本題に入ります(笑)。
今日ご紹介するのは!!
 格好良い!!!
こちら、英国王室御用達の、イギリスのメーカー、Tricker'sのカントリーブーツです!!
問答無用に格好いいですね!!
アッパーの革も厚手で、靴底はグッドイヤーウェルテッド製法、ダブルソールになっております。
いいなあ、いいなあと、思いつつ私履いたことのない靴になりますね。
実は日本ではカントリーブーツがとても有名ですが、ドレスシューズもなかなかどうして、良い感じのメーカーになります。
ちなみにルームシューズもすごくお洒落だったりするんですよ!!
欲しいですねぇ・・・(笑)。

で、修理に話は戻りまして、どうなったかというと。
 靴底のダイナイトソールが全体的に大分磨り減ってしまいました。
この写真はすでに、カカトを外した所になりますが、周りの糸が切れ、中央のマルイポツポツ?がすり減っているのがわかるかと思います。
で、今回は・・・
 オールソール交換をするので、まず周りの出し縫いの糸をグラインダーで削って全て切ってしまいます。
 そして、こんな感じでダイナイトソールを全部剥がしてしまいます。
ミッドソールはガッチリとしたレザーが使われています。
この辺り、ちゃんと革が入っていると、いいね!としたくなります(笑)。
 で、こんな感じで縫い糸をすべて抜いて、写真に写っているミッドソールの剥がれかかったところは、ある程度しっかりと接着しておきます。
このある程度が、実は重要で、本当かどうか若干疑問に思っていたりもするのですが、完全に接着せずに、履いているうちに自然にずれてくるくらいが、靴にテンションがかからず良いという噂があります。
正直半信半疑なのですが、Trickersはこのずれてくる感じが良いんだよ、というマニアな方々もいるので、ある程度にしておきます。


 で、底面をしっかり荒らしてから、ダイナイトソールを接着し、周りを整えてから、周りを縫ってもらいます。
この工程に関しては、当店縫いのミシンを入れることも到底出来ないので、協力して頂いている工場へ出しております。

で、縫い上がりがこちら!!
 美しいです!!360度ぐるっと縫ってあるのですが、元々のミシン目を一つも落とすことなく、完璧に縫っていただいております!!

 底面はこんな感じ。
丸いポツポツもジャストな位置に入っておりますね!!
このダイナイトソール、底に貼り付ける時に、ちょっと曲がるだけで、このポツポツがずれたりするので、なかなか慎重な作業が必要となります。
ただ、もともとイギリス製の靴に、イギリス製のダイナイトソールなので非常につけやすいです。
コレが、イタリア製のややとんがった靴だったりすると、かなり難しいです(笑)。
また、マッケイ縫いの場合はポツポツに縫い目が入ってしまったりすることもあります。
悪くはないのですが、今ひとつ美しくないので、今回のように貼る位置、縫いとバシッと決まると実に気持ち良い仕上がりになります。
自己満足ですが、お客様の満足にもつながると思うので、妥協はいたしませんよ!!

 で、かかとを付けて周りを整えているところですね。

 こんな感じで出来上がりました。
良い感じです!!


猛烈に男前ですね!!
カントリーブーツというくらいなので、ワークブーツ寄りの靴になります。
ですが、こんなドレッシーなダイナイトソール。
お洒落ですね~。
これから秋冬に向けて、是非はいてもらいたい靴ですね!!

こちらのお修理
ダイナイトオールソール交換、12960円となっております。
期間が概ね3週間。
そこまでかからない場合がほとんどですが、念のためです。


これから、秋に向けて、今のうちにブーツのお修理はいかがですか??
さあ、履こうと思った時なんだかくたびれているな、なんてこともあったりいたします。
お早めにお持ち下さいね!!

ソレでは皆様のご来店、こころよりお待ち申し上げております!!