2014年8月25日月曜日

傷の補修。

皆様こんにちは!!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

午前中けっこうな雨が降っていたので、どうなる事かと思いましたが、昼以降は過ごしやすい感じでしたね。
このまま徐々に秋に突入でしょうか。
甘いですかね(笑)。

秋といえばブーツ、そろそろブーツの準備をしておいた方が良いかもしれませんよ。
夏の湿気でカビが生えるなんてこともあったりします。
さあ、履こうという前に、チェックしてみてくださいね。


さて。
という訳で今日ご紹介するのは、こちらのブーツ。
 お分かりになりますでしょうか、つま先の部分を、だいぶゴリッと削ってしまっています。
この手の、ラウンドトゥの先に傷が入ってしまうと、どうしても「あの」人を思い出してしまいます。

それはさておき、全体像はというと。
 バイクのブーツでしょうか。
違ったらすみません、いかんせんバイクには乗らないのでイメージしか情報がありません。

で、こういう場合どうするかというと、試しにまず細かいヤスリで整えてみます。
 こんな感じ。
正直あまり変わりませんでした。
傷が深い所に合わせて、全体を削っていくと、革のキメの細かい部分がなくなりボサボサしたところが出てきてしまうのでお気をつけ下さい。
靴クリームや、バインダーで補修が聞くのはキメの細かい所までの擦れた部分だと思います。
ボサボサした繊維の荒い所までいってしまうと、クリームなどでは色は入りますが、表面のツルツル感を戻すことは出来ません。

で、そんな時どうするかというと。

 こんな感じで、着色したパテで傷を埋めていきます。
ちょっとグレーっぽいものが縫ってあるのがわかりますでしょうか。

 で、それをヤスリで整えて行きます。
その後、またパテを塗り、満足するところまで繰り返します。

で、最終的に顔料を使い表面の色を整えて、靴クリームで仕上げます。
そうすると、出来上がりが、こんな感じ。

 角度を変えて。

 いかがでしょうか?若干の凹凸は残るものの革の繊維の感じはしっかり抑えこんであるので、大分違和感が無くなったかと思います。
「あの」ブッチャーさんの、ひたいの傷よりは、だいぶ目立たなくなったかと思います(笑)。
   
ちょっと離れて見たら、ほぼわらないかと思います。

こちらの傷補修、1080円いただいております。
期間は概ね1日いただきます。

色が特殊な場合は、色の調色に時間がかかる場合がございますので、3日程度頂く場合もございます。

爪先などの硬い部分のの傷は、だいぶ目立たなくすることが出来るかと思います。
逆に、屈曲する部分に関しては、パテを使うとどうしても剥がれやすくなってしまうため、補色中心の作業となります。
そのあたり、実際に状態を拝見させていただき、出来る限り長持ちして、綺麗になる方法をご案内いたします。
お気軽にご相談ください!!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!