2014年8月26日火曜日

革靴の履き愚痴がやぶれた!!

皆様こんにちは!!

西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!
連日、シトシトと雨が降って嫌な感じですが、猛烈に暑い感じはしないので、私としては、どちらかと言えば快適です(笑)

さてさて、早速本題に。
今日ご紹介するのはこちらの靴。
 外羽根のプレートゥシューズになります。
靴底も軽いスポンジタイプで、とても履きやすそうです!
と、ご紹介しようと思ったのですが、お客様が、革が薄くてしっかりしてないんだよね、なんか。とのこと。
苦笑いになってしまいました(笑)。

で、どうなってしまったかというと。

 久しぶりに出して履こうとしたら、履き口の部分がバリっと裂けてしまったの事でした。
結構いってしまっています。
全体にそれほど、革が劣化しているイメージもないので、少し不思議なくらいでした。

で、今回は。
 外側に革を当てて補強してしまって構わないとのことでしたので、こんな感じで革を用意します。

 で、革を貼る前に、伸び止めのテープと接着で、破れた部分を出来るだけ元に近い状態にします。

そして、表面をヤスリを掛けて、接着剤がつきやすいようにします。
上の写真に比べて、白っぽく削られているのがわかるかと思います。

 そうしたら、上の写真の様に、破れたところを隠すように革を接着します。
この時、革のうえの方は、出来るだけ薄く漉いて、靴の内側に織り込むようにしてあります。

そして・・・
 内側にも、補強用に革をしっかりと接着します。

中に伸び止めのテープ、外側に革、内側にもライニングの革を貼っています。
コレは、極めて頑丈です。

で、これをまとめて縫っていきます。
 こんな感じで縫っていきます。

 縫い上がるとこんな感じになります。
で、この段階では、まだライニングの革が上にハミ出しているのがわかるかと思います。
コレをカッターを使ってギリギリでカットしていきます。

久しぶりに動画をドン!!

どうでしょうか?
思いのほか動画が小さいのと、概ね手で隠れてしまっているという、残念な動画になっています(笑)。

このギリギリで革をカットするのを、革を「さらう」なんて言い方をします。
さらい用の道具もあるのですが、いつかは買おう、いつかは買おうと思いながら作業をしているうちに、どんどんカッターの扱いに慣れてきてしまっています(笑)。
それでも、いつかは買いますよ!!


 そして、出来上がるとこんな感じになります。

 内側から見ると、こんな感じ。
内側に縫い目を見せないように縫うことも出来るのですが、おそらく全部いっぺんに縫っていたほうが強度がでると思うので、内側には縫い目が見える形になっております。

全体を違和感のないように、綺麗に磨けば出来上がりです!!

こちらのお修理、2160円いただいております。
お時間は概ね3日間程度いただきました。

縫い関係の作業は少し長めにお時間をいただくようにしております。
ご理解いただければと思いますが、お急ぎの場合はお申し付けください!
なんとか致します(笑)。

コレは無理かなあ、と皆様が思ってからが私の勝負どころと考えております(笑)。
お気に入りの靴は、なんとかお直しいたしますよ!!
ぜひお気軽にご連絡くださいね!!

皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!